50代 Sさんからのメッセージ



ベルタグノーリ先生に人工椎間板置換術の手術をして頂き、私は悲願の腰痛のない生活を取り戻す事ができました。

30年近く前に、腰椎5番と仙椎1番の間(L5/S1)の椎間板にヘルニアが出ました。

それがどんどん悪化し、椎間板の厚さもほとんど残っておらず、L5がS1に対し後方へかなり滑っている状態で、不安定な腰椎になってしまいました。

500g以上の物は腰が痛み持てず、多くの椅子に座れない状態でした。敷布団もお尻が沈むと痛みで寝られません。

特に手術8ヵ月前に受けた極めて特殊な代替医療により、L5/S1の椎間関節を亜脱臼させた様な状態になってしまい、横になって腰を少し動かしただけでも、その関節が外れるのではないかという程の酷い痛みが出て、横になってばかりで、収拾の付かない状態でした。

相談サイト、医療相談サイト等で調べて、日本での背中を切開して行う腰椎固定術は、手術後の状態が芳しくない事があり、苦しんでおられる患者さんが多い事を知りました。

私も安易には固定術を受けまいと思い、それ以外の方法を探した所、松崎さんのブログに出会いました。
以下は、松崎さんのブログを読んで感じた主要なポイントです。

1 人工椎間板は、生来の椎間板に極めて近い動きをし、耐久年数は50年以上です。

2 日本で行われている背中を切開して行う後方固定術は腰椎手術の中で最終手段であり、固定術をしてしまった椎間を人工椎間板にする事はできません。その逆はできます。

3 日本以外の国々では人工椎間板置換術は行われていますが、同じ術式でも治療成績は手術を行う医師の技量に大きく左右されます。

4 松崎さんご自身が、L5/S1に人工椎間板を入れる手術を受けられていて、手術後は健康だった時と同様の生活をされています。

5 何人かの日本人の医師の方が、頸椎、腰椎に人工椎間板置換術を受けられていて、松崎さんと同様に術後経過は良好です。

6 この方々の手術をされたのは、総合的に脊椎手術に高い技術と豊富な経験を持つベルタグノーリ先生である事です。

7 ベルタグノーリ先生は、世界中の多くの国々で脊椎手術の技術の教授をしておられ、先生の手術を受ける為に、各国から患者さんが ボーゲン病院にやって来ます。

このブログを読んで直ぐに、手術に関しては迷いや不安を持つ事はなく、松崎さんに助力頂いて、是非ベルタグノーリ先生に人工椎間板置換術の手術をして頂きたいと思いました。

(私は50代になる今まで、海外渡航どころか飛行機に乗った事さえありませんでした。私には他に厄介な疾患が複数あり、不安はそれらの疾患の為に羽田空港まで行けるかどうかでした。)

また、実際にお会いしてお話を伺って、松崎さんのお人柄に触れ、ブログの内容の信憑性を再確認できました。

手術前日、ボーゲン病院で初めてお会いしたベルタグノーリ先生は、松崎さんのブログから想像された通り、温厚で、人格者だと言う事も分かり、手術技術の他にお人柄的にも手術を安心してお任せできると思いました。

手術が終わった後、腹部切開から脊椎へ到達するという手術にも拘わらず、手術が原因と思われる痛みや苦しみはなく、5日後には咳やくしゃみをしても下腹部の手術跡が痛む事もなくなりました。

先生の筋肉切開技術も極めて優れています。手術後3ヵ月経った今、手術跡は、何と30年近く前に日本で受けた虫垂炎の手術跡と余り変わらない程目立たなくなっています。ここでもベルタグノーリ先生の筋肉切開技術の高さが窺い知れると思います。

手術翌日からコルセットをしっかり締める必要性があるのですが、私は他の疾患の為にそれができません。

正直な所、軽く巻いて、形だけ「コルセットを締めて歩いています」という事を周りの方に表していただけでした。

ただコルセットは過伸展・過屈曲を避けるためのものなので、気を付けていれば、巻いていなくても問題がないと思える程で滞在中からかなり安定していました。術後6ヵ月はしっかりコルセットで締めつけていなければならない固定術とは明らかに違います。

手術の翌日に歩いてみて、腰に痛みや違和感はなく、特殊な施術による椎間関節の脱臼する様な激痛も出なくなり、椎間関節の動きもスムーズなようで、腰椎5番の後方滑りも解消された事が感覚的にも分かりました。人工椎間板置換術は成功と思われました。

人工椎間板を最善の位置に挿入して下さったのであろうことは、手術中に撮影したX線画像からも視覚的に確認できました。ベルタグノーリ先生が、極めて高い手術技術をお持ちだと言う事が、術後の短い期間で身を持って分かりました。

私がボーゲン病院に入院中、他国からの患者さんが何名もいらしてましたが、先生の手術を受ける為に、多くの方々がボーゲン病院を訪れるのも当然だと思いました。

ボーゲン病院の職員の方々は親切で気さくな方ばかりで、病室も広く、きれいで、院内も落ち着いていて、入院中は心静かに療養できて有り難く思っております。

退院後に宿泊した「ペンションシュライバー」は世界中の術後患者の常宿となっているようですが、静かで落ち着いた所にあり、屋内も部屋もきれいで、快適でした。

ペンションの方々も気さくで親切な方ばかりなので、手術直後でも大変快適に過ごす事ができ、有難く思っております。 私に他の疾患がなければ、ヨーロッパにちょっと旅行に行く感覚で、手術を受けられたと思います。
ボーゲン病院で人工椎間板置換術を日本人で初めて受けられた松崎さんは、プロスパイン、ボーゲン病院、シュライバー、ボーゲンの商店・レストランのどこに行っても歓迎される方で、その方に付き添って頂いたので、私も好遇されたのだと思います。

人工椎間板置換術の大先輩である松崎さんは、海外で脊椎手術を受ける事とその後の事情を自身も患者として精通していて、渡航の経験も豊富な方なので、松崎さんに助力頂き、安心してドイツに渡航し、手術を受けて帰国する事ができました。大変感謝しております。

この30年近く、腰痛(一部は首の不調)に対し、私は本当に様々な治療を受けてきました。
西洋医学の保存療法をいくつも受けましたが、効果はありませんでした。

そもそも腰椎にヘルニアが出たのも日本で受けた虫垂炎の手術後の対処が原因と考えられています。

80年代当時の日本では単純な椎間板ヘルニア切除の手術さえ、あまり良い結果が期待できず、虫垂炎の手術終了直後からヘルニアの症状が出現したため西洋医学全般に不信感を抱いた私は 必然的に代替医療を選択する事になったのですが、この30年近くで治療を受けた治療家の数は200人以上になります。

その中で、腰痛治療に関して極めて優れた方が一人、「まずまず」の腕と思われる方が数人いた程度でした。

他の方は、治療を何回受けても効果がないか、逆に身体を壊すような行為をする人さえ何人もいました。

西洋医学だけでなく民間療法にもその手技・施術には常にリスクが内包されているという事を身を持って経験しました。治療の方式は十二分に見定めなければいけません。

松崎さんもブログに書かれていましたが、個人的にも椎間板疾患が原因の腰痛の場合、「この椅子には座れるがこの椅子には座れない」という様に、椅子を選んでしのぐ生活になったら、保存療法ではもう改善の余地はあまりないように思われます。

私は20年近く前からこのような状態で過ごしてきましたが、この頃に腰椎に人工椎間板置換術を受けられていたら、本当に人生が大きく好転し、幸せだったと思います。

効果のない保存療法をいくら続けても改善はなく、時間とお金の無駄となるでしょう。
私も膨大な時間とお金を無駄にしてきました。根本的な解決方法は、やはり西洋医学による手術になります。

現在日本では、椎間板ヘルニア除去では済まない状態になると、背中を切開する腰椎固定術になります。
固定術にも様々なアプローチ方法があり、詳細は省きますが、この方法は患者の健康な他の椎間に相当負担が掛かりますし、中長期的に好ましい結果にならない事が往々にしてある様です。画像上 隣接椎間に変性の兆しが見えなくとも予後が悪い方はウェブ上で数多く見受けられます。

L5/S1の椎間板が末期症状になったこの2年半の間に、私は計9人の脊髄脊椎指導医・専門医の診察を受けました。

正直な2人の方は、手術後の状態を考慮され、「腰椎固定術は避けた方が良い」との率直な意見を述べました。固定術を勧めた医師は3人で、他の6人は保存療法をお勧めになりました。

人数が少なくて断定は出来ませんが、日本人医師の判断も国内で唯一ある選択肢の固定術は避けた方が良いという意見が多数を占めていたと言えます。

保存療法が効かず、国内での外科治療も薦められずに行き詰ってジレンマを抱えた患者は数多くいると思いますが、その状況を打破するには海外での先進の手術を取りに行く道に目を向けるしかありません。

海外では、固定術に至る前の段階で、日本では受けられない術式の選択肢があり、その経験も多く優れています。

しかし、海外ならばどの医師でも良いという訳には行きません。医学が進んだアメリカでさえ、私のように椎骨の滑りが大きいと人工椎間板置換術は受けられず、腰椎固定術になってしまう高い可能性を松崎さんから伺いました。

やはり総合的に世界に存在するどの術式も完全に習得していて豊富な経験を持つ医師から手術を受けるべきでしょう。失敗を避け、後の人生を十分に素晴らしいものにする為にもです。

私は30年近く前に生じた腰椎椎間板ヘルニアの為の千切れる様な痛みの為に、立位も保てず、人生の進む方向が大きく変えられてしまい、仕事も限定されてしまいました。

人工椎間板置換術を受ける前の半年間は、まともに動ける状態ではなく、人生が終わってしまったかの様でした。それを改善することに成功し、他の厄介な疾患が無くなれば、立ち仕事でも、スポーツでも何でも無理のない範囲でできる身体に今はなっています。

術後を振り返ってみて ベルタグノーリ先生から人工椎間板置換術を受ける事が私にとって最善の選択だったことは間違いありません。先生にはいくら感謝しても感謝し切れないです。

詳しくは書けませんが、最後に私の無念に思う事を書かせて頂きます。

インターネットや書籍等で本当に様々な治療法を探しましたが「あと半年早く松崎さんのブログに出会えていたら」という思いがあります。そうすれば他の厄介な疾患が生じなかった高い可能性があるからです。また更に1年早かったなら、失意の中 親を亡くさずに済んだ可能性も高いのです。

後になって悔やんでも仕方がないですが、無念な事、極まりないです。松崎さんのブログにもっと早く出会えなかったのは、冷静な治療選択に関して自分自身に真剣さが足りなかったからだと思います。

私の人生は、一椎の椎間板疾患の為に翻弄され続けてきました。悪循環から脱出出来なかった原因は私の真剣さの欠如と、そこから来る判断ミスが大きいと思います。

一連の経緯は渡独前からほぼ全て松崎さんに聞いていただきました。 現在では、日本の方でも英語・ドイツ語が話せなくてもベルタグノーリ先生の手術を受ける事が可能です。その道を、松崎さんは邦人として初めて 一人で切り開いて下さいました。 現在脊椎疾患で苦しんでいる方は、私の様に色々と回り道をして後悔しないで済む様に、少しでも早く松崎さんのブログに出会い、直ぐにでも連絡を取ってベルタグノーリ先生の手術を受け、その後、痛みのない充実した素晴らしい人生を送って頂きたいと切に願っています。